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音符理解方法の違い

生徒さんの楽譜理解について。

本日の生徒さんは大人の方です。
将来の楽しみのためにも、レッスンを続けていらっしゃいます。

現在、上の楽譜をレッスンしています。
今月末の発表会で演奏する曲です(copland : Hoe Down)。
四分、八分音符などの連続は、あまり問題無いのですが
少しややこしいリズムが出てくると、拍感とリズムの同時進行作業が出来ず
苦労してらっしゃいます。

楽譜の下の「V」のような図形を描いて説明すると
視覚的にリズムの理解が進み、一人で譜読みを進める事ができます。

「V」マークは、楽譜視覚的理解の為に私が使用している物です。
私オリジナルです。

「V」が一拍の価値。
「V」の左右の一辺が8分音符の価値。
「V」の辺が半分の場合は、16分音符の価値。


この「V」マークを一定のテンポでなぞると
図形的に楽譜の理解が進むというものです。
これを、しっかり理解できる遅めのテンポから始め
徐々にテンポ上げて行けば、数日後には一定のテンポで理解できるというものです。

この図形を使って説明していた時

生徒さんが①の様に拍の縦棒を入れました。
楽譜の理解が、数式、数直線的でした。

私は②のように、拍を打ち鳴らす時の音符に縦棒をいれるのですが
生徒さんは「8分音符値が終了した箇所はここである」
と理解している事がわかりました。

では、楽譜に慣れている私たちの理解は「拍手的?」。

もしかしたら、音符を小さいころから読み慣れていない方たちは
このように、数学的、図形的に理解している方が案外いるのかもしれません。

生徒さんの理解の仕方がわかると、何を苦労しているかが分かりやすくなります。
このような理解ですと、曲の途中で、拍・小節がずれた時、
曲に戻って来るのが難しくなります。
CDなどでずっと聞いて勉強していても、楽譜が関係すると
なかなか復活できないのです。
でも、昔から歌いなれている歌は、楽譜が無ければ、
ずれてもなんとなく復活できます。

この差は、どのようにつめていけば良いか・・・。

使ってきた生徒さんの思考パターンに、
楽譜の理解方法をどれほど近づけていくかが上達のポイントになりそうです。



ここから先は、それぞれの先生、生徒さんにより対処の仕方が違うので
お話しはここまでにします。


写真の「三拍子」「四拍子」は今回の日記とは関係ありません。
あしからず。