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思いこみ?

以前、レッスンさせて頂いた事のある方から質問が来ました。
学生時代から30年近くコントラバスを弾かれているアマチュアの方です。
非常に良く弾かれている方です。



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先日「英雄の生涯」を演奏しました。
我がコントラバス人生のオケ曲として最難曲でした。
私の左手の全部の指はかなり硬くなりました。

10名のコントラバスパートの中で3名の女性がおり、指を触らせてもらうと、全員ふにゃふにゃでした。華奢な女性が指を堅くさせずにハイポジション続出の曲を演奏できるというのは、衝撃でした。

左手を強く押さえずに、でかい音を出す方法をアドバイスいただけないでしょうか。


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>華奢な女性が指を堅くさせずにハイポジション続出の曲を演奏できる

ハイポジションは指が硬くならなければならないものでしょうか?



>左手を強く押さえずに、でかい音を出す方法


音量コントロールは右手の仕事かも・・・。



必要十分に指板を押さえる必要はありますが、
30年も問題無く弾いていた方が、音量を上げるために、左手をそれ以上押さえこむ必要は無いような気がします。



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「左手の力が十分あれば、もっと音量が出るのに!!」
「左手の力が十分あれば、ハイポジションも弾けるのに!!」

と思い込んでしまう事ってあります。

自分が女性だったり、
毎日楽器を充分弾けない環境だったりすれば
左手のパワーが足りない事を感じてしまうのは十分理解できます。

でも、そのように考えてしまうと、他に原因がある事を忘れてしまいがちです。

弦を抑えるのに必要十分な力はある程度必要です。

でも、力だけでなく、バランスや、力の配分で押さえている部分も多いのです。
押さえられないのは、指の力もありますが、不必要な部分に力が入っているためという事もあります。


左手の弦をきちんと押さえるにはいくつかの方法がありますが
どの流派の弾き方も、
「指の重みが必要十分、弦と指板に伝われば良い」
としているハズです。

そのために、指の並べ方、機械的に動かす練習、バランス良く弦を押さえる練習等します。
でも、音量には関係ありません。
そして、ハイポジションもローポジションも左手の押さえる力が極端に変わるかと言うと、変わらないと思います。
同じ弦を押さえているのですから(ブリッジあたりは張力は強いですが)。


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右手に関して

 弓の三要素・・・・弓の量・圧力・接触点(駒より⇔指板より)。
これらのバランスで音量を含め、さまざまな音を作り出します。

全弓で一つの音を出せば、大きな音が出ますが
16分音符続きの部分を「大きな音で出してください」と要求が来たらどう演奏しますか?

考えてみてくださいね~。


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「力があったら、大きな音量になるのに!!」
「身体が大きかったら、楽器を自由にひけるのに!!」
「時間があったら、もっとうまくなれるのに!!」
「○○だったら、・・・なのに!!」

これらがクリアできれば
理想の自分になるかというと、そうでもない気がします。
「だったら」ばかりになると、他の大事な事が見えなくなる事が多いような気がします。

思い込みから抜け出す一工夫って必要だな~と感じました。