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左手の「ポジション」について

コントラバスを自力だけで教則本を参考に練習されている方々に
「ポジション」の基本が抜けている方々がいらっしゃいます。


教則本において、前提条件というものがあり
わざわざ言うまでもない項目は、書いてなかったり、
その文章が見つけにくく書いてあることがあります。
ですので、本人の努力とは裏腹に、
思い通りに弾けないく、苦労している事が多々あります。

そして
「スムーズに指が動かない」
「指がパタパタしているような気がする」
「筋力が弱い女子が弾いているから、上手く弾けない」

「筋力が老化してきたから、上手く弾けない」
「気力忍耐が、自分には充分備わっていない」
という言葉に表れ、上達のチャンスを奪われていることもあります。


コントラバスの先生に常時習っていなくても、
音大を出ている方などに少し見てもらうだけでもわかることはありますので
そのきっかけを自分で探してほしいと思います。

コントラバスの教則本は、説明文が日本語でないのも多いです。
意外とそこに大事なことが書いてあります。
是非読んでください。





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「ポジション」とは

シマンドル、シュトライヒャー、他、多くの本は
「この(左手)ポジションでは、この音が出ます。さあ、弾いてみましょう!!」
と書いてあります。


どこを押せば、何の音がでるか・・・本を見たのでふむふむ・・・わかった。
しかし、押さえてみれば
指が痛い~、音程が悪い~、弦が太い~、4番線どころか3番線が届かない~
等、基本条件を知らないと多くの痛みが伴います。


ポジションを弾くにあたっての前提条件は

「同ポジションでは、肘の位置や、角度は変わりません。わずかな指の上げ下げだけで該当の音が出ます。」
「同ポジションであれば指を広げて取ることもありません。他の弦の同ポジションを弾く時は、腕全体が奥の弦に移動しますが、大きくバランスは崩れることはありません。」

「"1"と書いてある番号は、1の指を指板に下ろすことです。」
「"2"と書いてある番号は、1と2の指を指板に下ろすことです」
「"4"と書いてある番号は、1と2と3と4の指を指板に下ろすことです」

「ポジションというのは、ほぼ自動的に指を下せば該当の音がするもので、指で探りながら弾くこということはありません」

そのような手のフォームとバランスを考えながら、
「この(左手)ポジションでは、この音が出ます。さあ、弾いてみましょう!!」
ということになります。

 

ちなみに私の場合の教え方は
ネックのポジションで、きらきら星が楽に弾けるような手の形を作れてから
次のステップに進めていくことが多いです。


必要な方は、参考にしていただければと思います。