本日、中学校吹奏楽部の部活レッスンに行ってまいりました。
コンクール都大会予選以来です。
「コンクール対策」に呼ばれているのではないので
それだけに嬉しい事です。
3か月振りに見るコントラバスの生徒は
自分で「楽譜を読んで音楽を楽しむ」レベルまでになっており
「ヴィヴラートがかかったら、もっといい感じになるのに!」とつぶやいています。
良い傾向です。
本日は、コントラバス指導と
木管アンサンブル(コントラバス含む)の指導でした。
曲は、言わずと知れた「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレー。
今の指導ポイントは、
「誰が旋律で、副旋律で、和声進行係か?」
等を意識、理解してもらうことでした。
これらの係を誰がやっていてるかを理解し、それらを尊重するということが
バランスの良い演奏につながっていく、という私の考えです。
メロディ(主旋律、副旋律)が消こえない!!ということは
メロディが小さいのではなくて、他のパートの方がメロディを聞きながら
演奏をしていないということ、と言った感じです。
やはり相手、役割を意識しはじめるとバランスがとれてきます。
セカンドパートとサードパートが三度で一緒に動いているね、
と生徒に意識してもらうだけでも
一つのパートのように聞こえてきます。
あとは、和声のバランス感覚かな?
「丁度良い和声バランス」。
ピアノを習っている方ならわかると思うのですが
右手でバランス、左手で和音と言う単純なパターン。
自分一人で、音楽のバランスをとっている。
その感覚を大事にいて行くと
おのずと、「自分の感覚」を活かしたアンサンブルができてくると思います。
管楽器の集まりである吹奏楽は
それぞれの楽器が「音が出ちゃう」から
自分の理想の音があって初めて、良い和音ができてくると思うのです、私は。
音量が大きい方が勝ち!!というのは、ナシにしたいものです。
私がここに書いている事は、普通の事で大したことではないのです。
でも意外と「他のパートはどうなっているかを把握する」事で
一級上の音楽になると思うのです。
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それにしても、
アンサンブル大会を企画したり
演奏する「サウンド・オブ・ミュージック」をより良く知るため
映画観賞会を行ってくださる顧問の先生。
良い先生だなぁと思います。
きっと、演奏だけでなく
大きくなってから、色々な事を考えるきっかけになると思います。
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その顧問の先生が、夏の吹奏楽コンクールでの得点により
指導方法に対して迷いが少しあるとの事。
・・・得点が上がらなかったのは、指導方法に間違いがあったのか・・・
と思ってしまうのは、ごく普通の事だと思います。
私は、先生の指導は間違っていないと思います。
正直言って
四月学校入学、楽譜を読むのが苦手、楽器を持って3か月の人たちが
半数を占めていたら、8月のコンクール結果は当然厳しい。
発展途上のほぼスタート地点に彼らはいるのですし。
吹奏楽コンクールの実際の得点配分は、私は全く知りません。
でも当然、
音程・テンポ・ダイナミクスレンジ・バランスなどは
配点としてつけやすいと思います。
ここの学校のコンクール自由曲は映画音楽だったのですが
「映画のシーンが思いだせる雰囲気がある演奏」
だったと思います。
悲しいかな、それは得点として加算されないような・・・。
コンクールが終わった今は
「音程・テンポ・ダイナミクス・バランスを、自ら取り組みたくなる」
アンサンブルを経験、楽しんでもらいたいと思います。
多分、面白くなるかならないかは恐らく指導次第。
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それにしても、コンクールの「総得点」と講評しか教えてもらえないのは
少し残念に思いました。
受け取り側は、「得点」でしかモノを見なくなる。
そのフォローとして講評が書いてあると思うのですが
先生や生徒はむ不安だと思うのですよね。
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コンクールが無い季節は、アンサンブルを行うのは大賛成です。
数をこなしてわかってくるという事はありますし!
その際は、是非トレーナーの先生も、お呼びくださいませ笑。
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