「はやしコントラバス教室」始動前から
ウチにいらしていた初めての大人の生徒さんが、
この春ご卒業?されました。
ウチに始めていらした時は...
シマンドル教則本を半分以上終えていらっしゃいましたが
演奏はかなり硬いものでした。
初めてウチで演奏された時
「音程〇×クイズのような演奏ですねー」
と、失礼な感想を言ったように記憶しています。
ご本人も
「そういうもの(精神鍛錬)だと思ってました」
と言ってらっしゃった気がします。
この生徒さん
東京転勤の1~2年間だけ、ウチでレッスンしていくはずが
意外と長い東京滞在となり
会社や、御家族の事
なぜ楽器を始めたのか、
何を目的に上手くなりたいのかも話すようになり
それでは音楽が楽しめるような演奏をしたいですねとか
それには、ソルフェージュも大切ですねとなったり
合奏の楽しみを体験してみましょうとなったり
合奏発表会時には、奥様やお嬢様も見に来て下さったり
観客がいる中で一人で演奏という事もやってみました。
ウチの家の耐震を見てもらったり
教室の看板作りの資材を提供してもらったり
自営業のアイディアを頂いたり
そのうち地震が来たり
建築関係のお仕事もお忙しくなり
楽器をさらう時間が無くなってしまったり
そのうちご自分が九州に転勤になってしまったり
それでも東京を経由する出張のついでに
ウチにレッスンにいらしたり
「0よりはいいかも」ということで
スカイプでレッスンをしてみたりと
そしてこの春、定年退職されて
岡山に戻られ、自営業を始められる・・・・。
この方とお会いすることが無ければ
コントラバス教室を開くことは難しかったと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。
東京でこの生徒さんは
何を吸収していかれたのだろうと思うと
「音程・リズム〇×試験ではない音楽」
を身近に感じる事が出来たのではないかと。
鍛錬をも可能にする
音楽の楽しさ美しさを知っていかれたのではないかと
思っているところです。
「楽譜で何の音が書かれているか読めます!!」
「その音の音程を完璧にとれます!!」
という程度は
「"あ"という字が判別できます!!」
「"あ"の発音は完璧です!!」
と言っているのと同じでようなもので
「それだけに意識がいっているようでは、文章理解したり伝えたり、気持を伝えるには、全く足りません!」
と、この生徒さんに言ったことがあります。
いえいえ、でも音程大事。絶対大事。
でも多分、そういった事に気付かれていったのだろうと思います。
素晴らしい方々との合奏をも体験してみて。
周囲を客観的に見ることができる
コントラバスはいい楽器です。
その生徒さんが卒業?に伴い
額を作ってきてくださいました。
私の好きな時「樹」の解説付きです。
私は楽器を教えさせていただいていますが
生徒さんからも多くのお話を聞かせて戴き
有意義に過ごせさて戴いております。
感謝をこめて。
卒業しても、またいらしてくださいー。
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