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譜読みに、時間がかかっているようだったら試してもらいたい事 ②

「譜読みに、時間がかかっているようだったら試してもらいたい事 ②」

 
 ~ 最後に「Staccatoの事」も書きました~

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先日、中学吹奏楽部(コントラバス)の指導に行ってきました。

「ソルフェージュってなんですか?」

という質問を受けました。

私は

「目の前の楽譜を、書かれているように歌えるということかな」

「国語の音読みたいなものだよ」

と答えました。

合唱の方のように「良い声で歌う」必要はないけれど

きちんと音読・・・歌えなければ、それ以上に演奏するのは難しいかなと思うのです。

調性、拍子、拍、音程、譜割りなど理解していないと歌えないですよねー。

以前もFBで書いたかもしれませんが

「書いてある通りにまずは歌えないと、楽器ではそれ以上に正しく演奏するのは難しい」

と思ってます。

是非、楽譜に書いてある事は読めるようにしてほしいなと思っています。

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今回も、「楽譜読みに苦労していない方」は

これ以下は、読む必要はありません。

ありがとうございました。

今回も、記事が長くなってしまったので

必要ない方は、スルーしてください。

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5月に書いた「譜読みに、時間がかかっているようだったら試してもらいたい事 ①」

において、「ドミレファ・・・」など音列などを書いていましたが

ピアノ(キーボードでも良い)と、自分の音程が

一致するようにしておいてくださいねー。

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さて、今回は

「楽譜を図形で見る」

ということです。

私が学生だった頃、ピアノ科の友人に

「なんで一度にそんなに音符が読めるの?!」

と聞いた時、帰ってきた言葉が

「図形で見ている」

「♯・♭関係無しに、とりあえず、「ドレミ」で読み切る」

というものでした。

それを聞いて以来、私もある程度図形で読む事が多くなりました。

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① コントラバス奏者なら「ヘ音記号のド」の位置は覚えよう!
  

「そもそも、「ド」がどこかなんて、覚えられないのよね!!」

と言う皆さま。

「ド」の位置は覚えましょう。

コントラバスの9割は「ヘ音記号」で記譜されています。

ヘ音記号の書き始める位置が「へ(ファ)」なので「ヘ音記号」というのですよ。

そんなの知ってるわい、と言う方は

理屈もわかったということで

「ド」の位置は、さっさと覚えましょう。

ヘ音記号のみ一日20分、一か月特訓すれば、おそらくできるようになると思います。

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初歩のコントラバスは「ヘ音記号」しか出てきませんが

そのうち、テノール記号・ト音記号が出現してくる事があります。

チェロ譜を渡される事さえあります。その場合はテノール記号も読みます。

お友達の楽譜をのぞくと、アルト記号やト音記号が書いてあります。

私はその度に、「ド」の位置を確認して、

音を読んでいます。

指揮者はもっと大変でしょうね。

それに比べたら、ヘ音記号くらい、へでもありません。

それさえ覚えれば、いつか応用ができて、

他の記号を読む基礎ができていくでしょう。

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② スケール(音階)  「斜め・ナナメ」

 
綺麗に順番に音列が並んでいる時は、「音階そのもの」です。

ドから始まれば、ドレミファソラシドー

ファから始まれば、ファソラシドレミファー

綺麗に図形が並んでいる途中、隙間が空けば、その通りに歌えば良いし

途中に♯♭が入る事があれば、は装飾的な意味になる事もあるし

「斜め・ナナメ」は基本のチェック項目です。

(写真参照)

③ 和音 三度・五度等「重なり・ナナメ重なり」

三度(ドミ レファ ミソ・・・)の和音は、上に重なってますよね。

五線の「線間」に重なっていたり、「線上」に重なっていたり。

あの重なり感が「三度の和音」です。(ドミ レファ等)

重なった音符が3つ重なれば「三度と五度」です。(ドミソ レファラ ミソシ ファラド)

4つ重なる時もあるし、重なりの間に隙間が入ることもあるし

それに合わせて、指等配置していくと良いと思います。

和音で、音符の棒反対側に出ているのもありますよね。

あれは、「和音の変化球」だと思ってみてください。

三和音をもとに考えてみれば、何番目の音が斜めにずれていると思うだけで

私の場合は理解しやすくなります。

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その音の間隔を覚えて、少しでも読みやすくしているのが

私の譜読み方法です。

他の楽譜を読める方にお話を伺うと

もっといい方法が出てくるかもしれませんので、ご自分で探ってください。

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それと、最近時折話題になる「スタッカート・Staccato・スタカート」。

「記譜されている音符の1/2の長さ」

「跳ねるように」

「音を切る」

等々

どれが本当なのか?!等、話題になっています。

モノの本によると、イタリア語の「Staccato」の意味は「離れた・分離された」の意味らしいですよ。

例として以下のものが挙げられてました。

・木から果実をもぎ取る

・封筒から切手をはがす

・食べ過ぎて、ズボンのボタンがStaccato してしまった

・風船が手からStaccatoして飛んで行ってしまった

・仕事からStaccato して外出した

だから、「1/2」「跳ねる」「切る!」のも、どれもStaccatoだと思うのです。

作曲者、時代、場面転換、テンポなど、よりよいStaccatoを演奏者は吟味する必要があると思います。

演奏する時は、プレイヤーもお客さまも心地よくなるスタッカートであると良いなぁと思います。


写真① コントラバスだけでも、ト音、ヘ音、テノール記号を使います。
    アルト記号はビオラ

写真② 音階は、綺麗に斜めな図形になっている、の場面。

写真③ 心地よい三和音は、写真のような図形になっている。
    分散させると、右のように変化する。

写真④ 二番目の音が右にずれている。
    基本は綺麗な団子三和音を元にしつつ、
    「右にずれているという事は、音が隣同士でぶつかっている」
    と考えると、楽譜が読みやすい、かも。

写真⑤ 上の楽譜は、チェロ・コントラバスがユニゾン。
    「ソラシド」「ラシドレ」
    下の楽譜は、「ラ」からの音階。
    ララシドレミファソラシドレミファソラシ
    楽器演奏上の音域的に、これ以上上にあげるのは難しいので
    小節後半から、オクターブ下げたのではないかとも思われる。

写真⑥ 初歩のソルフェージュでも、三度(団子にもなる)、音階(斜め)から始まります。

写真⑦ 和音の最上部の音、団子の配置(上二つとした一つに分かれるなど)が分かると
    理解、弾きやすくなる、という図形的理解の仕方。 
   

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コメント: 2
  • #1

    くりすたるR (火曜日, 16 7月 2019 07:54)

    そもそも、音名読みって、音楽的な捉え方じゃないと思う。
    音程で読まないと、メロディの流れや、和音の進行や構造を直感的に捉えることは不可能だと思います。

    殆どの先生方が、音程で捉えるということについて、あまりに高度なテクニックと位置づけ過ぎていると思います。

    そうではなく、本当は譜読みの基礎の基礎に位置付けるべき概念だと思います。

    どーれーみーとかコーリューブンゲン歌ってる場合ではないですよ(^^;

  • #2

    はやし (金曜日, 19 7月 2019 23:02)

    くりすたるRさま
    記事を読んで下さり、ありがとうございます。
    くりすたるRさまがおっしゃる通り、メロディの流れや、和声進行、構造などを感じ取れるようになるには、音程の感覚が必要ですよね。それが、わかるとわからないでは大違いです。
    相対でのドレミ・・・すなわち音程を体感できつつるの曲のこのシーンはGがドであるなど、変化に対応した音程感・・・も駆使しながら、実音も大事にしつつ、実際の演奏現場は進んでいきますよね。
    大事なことは沢山あり、自分に足りないところを補いつつ、他の演奏者達と協力しながら演奏していく、実際はそんなところでしょうか。

    海外在住していた友人ら何人かに聞いてみましたが、現地でもやはり「どーれーみー」で子供たちを教育するそうです。相対音を大事にしているらしい。「ど」がC音とは決まっていないそうです。