楽器の割れ
皆さんこんにちは。2月ですね。
東京周辺の乾燥は多分激しいですね。
今日レッスンにいらした生徒さん。
「楽器のこの辺(テールピースの下あたりを指差して)、大丈夫でしょうか?」
楽器の表板縦にピィーッと数センチ亀裂が入ってました。
私「うーん。早めに楽器屋さんに持ってった方がいいかもね、亀裂が広がる前に。」
「冬の乾燥する季節になると楽器が割れることがあるのよ、2月あたりとか」
そう。今日から2月でしたね。
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楽器は乾燥する、湿度の変化が激しい時等、割れることがあります。
楽器のフレームが温度・・・季節により変形するそうです。それに対応し板も伸縮する。乾燥などにより伸縮に耐えられない場合は、板が割れる。そういう仕組みだそうです。
だから、割れるのは悪いことばかりでは無いとはいえ困りますよね。夏と冬とでは楽器が変形するのはわかりますが、「パリッ」と割れるのは勘弁。
きちんと空調管理などしておけば割れる危険性は減るので、対応はできるわけです。
音大では、学費の中に設備費というのが入っています。
設備費の内訳・・・「空調代金」が多くを占めていると聞きました(自分が学生だった頃、事務に聞いた)。
ピアノ、コントラバス、ハープ、古楽器他、空調に気をつけなければならない楽器の為に、音大側は24時間365日、温度湿度を一定に保っているのだから、そりゃ空調代を学生側に請求したいのも納得です。
私が学生だった頃、学校のコントラバス保管部屋の加湿器が壊れた時がありました。
各人、自分の楽器にダンピットをつけ、不使用時はケースに楽器をしまい、部屋の備品だった電気ポットを加湿器がわりにしたり、床に水を撒いて乾燥防止(臭う?)に努めていた事がありました。
「本当にこれらは効果があるのか?」「そもそも、楽器なんてそう簡単に割れるのか?」「どうなるかわからないけど、できる事はやっておこう!」。
その結果、「そんな簡単に楽器が割れるもんか!」と言って、ダンピットも使わず、いつものようにケースに楽器をしまわなかった彼の楽器は割れました。
やはり、温度湿度対策は大事なようです。
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私の楽器部屋(兼自宅)の空調管理はかなり適当ですが、それでも50パーセント前後に保っています。今の時期は温度は17度を切らないように。夏場は26度を超えないように。
温度はそれほど気を使っていないのですが、やはり今の時期は24時間エアコン、加湿器は稼働しています。
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楽器割れ対策(冬場の今の時期&私の場合)
・空調管理・・・50% くらい(40%以下は怖い、60%は楽器の鳴りがイマイチ)
・室温 ・・・18度〜21度位
・エアコン風・・楽器に直撃させない
・接地場所・・・冷たいコンクリートの上に置かない、ホットカーペーットの上に置かない
・保管は面倒でもケースにいれる。
・楽器に湿度コントローラー・・ダンピットを使用する。
上記「ダンピット」のリンクを貼っておきます。
楽器が割れに不安がある方、湿度を気にしている方は
是非チェックしてみてください。
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