· 

新幹線でのコントラバス運搬(2021年版 東海道新幹線N700系)

 

コントラバスの運搬って大変ですよね。

それでも昨今はベースバギーなどの商品が出てきたため、運搬が以前よりも楽になりました。

 

今回の記事では、N700系新幹線でのコントラバス 運搬方法・・・料金についてお伝えします。

 

 

結論

・コントラバスを新幹線に乗せるには「特大荷物スペース付き座席・baggage160サービス(通常指定席と同料金)」予約が必須である。

 

・「特大荷物スペース付き座席」範囲内にコントラバスが入らなかった時、車掌指示により他場所に楽器を移動したとしても追加料金はかからない。

 

・コントラバスを乗せるためにするべき事は「特大荷物スペース付き座席」を予約することのみ。

 

A席、E(窓際の席)に、コントラバス楽器は入らない(高さ)

 

「特大荷物スペース付き座席」の背もたれは倒せません!笑

 

*************

*************

さて、今回の記事は、私自身が「演奏旅行」のために調べ・乗せた記録です。

演奏会当日に楽器を新幹線で運ぶ事になったので、ヒヤヒヤものでした。

 

 

私が今回新幹線に乗せるために行った2つの事

 

1.「特大荷物スペース付き座席(baggage160)」を確保。

2.「みどりの窓口」に行き、東北新幹線E6系ではコントラバスが入らなかった事を伝え、今回の対処方法を聞く。

 

 

それに対する「みどりの窓口」の回答は

「特大荷物スペース付き座席(baggage160)」を取ったなら、それ以外に申請することは無い。

・「縦+横+高さ=250」超え荷物を持ち込むのはそもそも違反である。

JR側は見逃してはいるが、コントラバス は持ち込み違反のサイズだということは認識してね。

・しかし「特大荷物スペース付き座席」にコントラバスが入るのだったら入れてもヨシ。

・楽器がそこに入らない場合は、自分でどうにかする。または車掌に相談するのもアリ。

・違反しているものを持ち込んだのにも関わらず、楽器が破損した場合、当然JR側は責任取るところではない。

 

というものでした。

 

***********

 

私的には楽器さえ運べれば、デッキスペースにずっと楽器と一緒にいてもよいのです。

 

しかし、デッキ等に楽器を放置するのはいけません。
楽器は通路を塞いでしまうサイズですし、他の方に迷惑ですね。

場合によっては「不安を人に与える」という凶器にさえなります笑。

ほんと迷惑な楽器です(組み立て式コントラバスの存在はここでは語らない)

 

***********

 

ところで、なぜ楽器が荷物スペースに入らないかというと、主に「幅」と「高さ」に原因があるからです。

 

私の楽器サイズ(ケースに入れた場合)

 

・高さ 200センチ

・幅 70センチ

・奥行き (駒から裏板まで) 47センチ

 

東海道新幹線(N700系)座席横幅

・通常座席幅440ミリ

・3人シートの真ん中席→460ミリ

 

すなわち、私の楽器は1席分よりも25センチほど幅が広いのです。

 

今回楽器が該当車両に入った理由は「2席分の該当スペースを利用したから」です。

三列席中央と通路の2座席分のスペースを利用しました。

 

 

私の楽器を通路側に置いた場合、車内販売車や他お客様の荷物にぶつかります。

ですから、大きな楽器の場合は、三列席シートの中央と通路側を利用できる状況にすればよいのでしょう。

 

 ・A席、D(窓際の席)には、コントラバス楽器は入らない

 →理由は、「荷物棚」にぶつかるからです。下記写真をご覧ください。

 

「特大荷物スペース付き座席」の背もたれは倒せません!

 →理由は、背もたれを倒す部分に楽器が入っているからです。下記写真をご覧ください。

 

************

 

・「特大荷物スペース付き座席」にコントラバスが入らなかったらどうなるのか?

 → 他乗客の皆様に迷惑をかけないように、デッキで楽器と共に目的地までお過ごしください。

 

 

もし、そこに新幹線車掌さんが通り掛かったら「どうにかならないか」聞いてみるのもよいかもしれません。

デッキで立って楽器と共に移動していた時も以前ありましたが、その時は車掌さんが「たまたま空いていた車椅子席」や「荷物室」に移動を促してくれました。

(つまり、座れる)

 

私以外のコントラバスメンバーの話によっても

空きスペースに楽器を誘導してもらっていることが多いようなのですね。

それなら、初めからその場所に行きたい、予約したいと思うものなのですが・・・それは無理なのです。

 

 

新幹線車内にどれくらい、コントラバスを置けるスペースがあるか調べたところ、

車椅子席、多目的室はあるのがわかったのですが、ともに1つずつしか1本の新幹線内には無い。

そしてそれらは、「車椅子利用の方」「体調が悪くなった人の為」「体が不自由な人の為」に用意されている。

「お客様用の荷物置き場」として作られた場所は、「特大荷物置きスペース」そのもの以外無いのです。

これでは、しようがないですね。

 

********

 

 

だからJR側は、コントラバス の持ち込みに対し「ダブルスタンダード」を持っているのだと私は思います。

 

・「みどりの窓口」では「本来のルール」を伝える・・・・すなわち、「コントラバスはサイズ的に新幹線持ち込み禁止である」であり、「客が置ける荷物場所は、棚の他に特大荷物置き場のみ」と伝える。

 

・「車掌」は「道徳的・倫理的な判断を下す」・・・・すなわち、「使われていないコントラバスを置けるスペースがある場合は、そこの利用も検討する」。

 

   

 

***********

 

 

ちなみに、

自由席に乗車し、その後、指定該当席に移動になった場合、「指定席代金+ペナルティ1000円」の価格になるようです。

すなわち「自由席にはコントラバスを乗せることはできない」。

 

自由席と指定席の金額の差は1000円前後?  コントラバスを人だと思って、場所を確保してあげてください。

 

「自由席で乗車し、デッキで他人に迷惑にならず立っている場合はどうなるの?」に関してはわかりません。

上記状況を把握し、各自ご判断ください。

 

**********

 

 

楽器仲間に、「運搬が面倒な楽器で申し訳ない」と言ったら、「新幹線に乗る楽器で良いですよ!ティンパニーは新幹線に乗せられません」返答されました。

 

電車での運搬が可能な楽器でよかったです(しんどいけど)