私が使用、お勧めの本など紹介します。


私の楽器をメンテナンスして下さっている園田さんによって書かれた

楽器メンテナンスの本です。

 

本来はヴァイオリン製作者の方ですが、メンテナンスにおいて評判が上がってしまいました。

そのヴァイオリン製作者の方が、

「どのようにセッティングをしたら、よりよく鳴るか」

と考えた、園田セッティングについて書いてあります。

  

「コントラバスはヴァイオリン属ではないので、そもそもセッティングが違うはず」

「通常は、コントラバスはこのようなセッティングをしない」

と仰る方もいますが、私の楽器はこのセッティングにより、ラクに弾けるようになりました。

  

読み物としても、私は面白いと思っています。

 

 


以下、使用している教則本です。

自身が毎日練習しているスケールと分散和音の本。

ハイポジションにて親指の多用、エクステンションが多く書かれている本です。

 

初級クラスの方が購入した場合、途中で挫折されることが多い。

私は、指を広げて取る「今までの一般的なスケール」が苦手でしたので、

この本に記載されているハイポジションでの親指の多用、エクステンションにより

楽に弾けるようになりました。習得までは年単位の忍耐が必要。


宣伝することさえ忘れていた、世界中で最も知られているだろうコントラバス教則本「シマンドル」。ヴィ―ン音楽院から特別な依頼により書かれた本。19世紀までのコントラバス技術の要約が書かれています。それどころか、現役システムです。終わりが無いかのように見える大量の練習曲ばかりですが、使い方が分かれば大した事はない。指導者がいると、より使い方が分かってきます。

練習曲が単調に見えますが、伴奏が頭に思いつくようになって来たらしめたもの。

コントラバス教則本のバイブルです。

 


 

 

 

 

「サーティーエチュード」といえば、「シマンドルサーティーエチュード」「シマンドル30エチュード(練習曲)」です。上記白い本は、コントラバスのパート譜。となりにあるの「演奏写真の本」は参考伴奏CD+参考演奏CD+コントラバスパート譜付セット。リンクと隣の写真にある黄色の本はピアノ伴奏譜(シマンドル30エチュードの伴奏譜)です。

 

30エチュードは、シマンドル1巻が終わるころに始めます。

19世紀に書かれたものなので、それまでのオーケストラ作品の解釈をしやすいようエチュードとして書かれています。基本技術からモーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナーなどのオーケストラパターンなどです。コントラバスエチュードの王道です。

 

シマンドルの節回し(作曲進行)は一見不思議。しかし、この伴奏譜を見ていくと、納得できる曲節回しという事がわかります。伴奏譜はスコアであると言っても良いでしょう。
この伴奏譜があれば30エチュードは5倍理解できます。

 


シュトライヒャー:音階と分散和音の練習
種別:コントラバス教則本
出版社:Doblinger

Striecher Scale and Chord Studies
http://www.gakufu.net/string/doublebass/doublebass-edu/doublebass-edu.html

初級者からでも、部分的に使えるスケールとアルペジオの本。

 

シマンドル教則本1巻では、ローポジションしか書かれていないので

「2オクターヴ」のスケール、アルペジオの練習が練習しづらい。

この本は1オクターヴのスケール、アルペジオ、2オクターヴ、3オクターヴとその人のレベルに合わせての基礎練習に使いやすい本。

 

上記「レヴィンソン」と内容は大きく被るが

「敷居が低く始められやすい、といっても、基礎としてとても大事な本」

である。

指使いは、昔からの決まったパターンの物が中心。


入門者の為の教材。最新版はDVDが付属し、基本的な弾き方が収録されています。

 

是非一度は弾いてみたい、そして、意外と難関な有名曲指使いも書かれています(新世界の例の箇所・フィガロの例の箇所)。
そして、我々ベース弾きが生徒さん達に是非とも知って欲しいと思っているシフティングの仕組みが、丁寧に解説されています。

短期間で初級〜中級初めまでを理解する為に書かれた本として、渾身の作。

 

音楽演奏は「理解した」から「演奏ができるようになる」までには、100倍の手間と時間と知的能力が必要です。

やるなら是非、解説部分も含めクリアして欲しい本。

初級の皆さん向けに、「自分に奏法のどこに問題があるか」がチェックできるチャートも付いています。

コントラバス弾きとして「少なくともこれくらいは知っておかねばならない」事が書いてあるので

自分に落ち度がないかも確認できる。


言わずと知れた「スズキメソッド@日本」。なぜか日本のスズキにはコントラバスはありません(何故かはわかるが敢えて言わない)。スズキメソッドを評価して下さった海外の会社さんが、コントラバスパートを作ってくださいました。易しい曲から初めて、だんだん弾けるようになっていこうというもの。一曲目は「ちょうちょ」二曲目「むすんでひらいて」。参考演奏はゲイリーカー。ゲイリーカーはテンポを揺らす人ですので、インテンポの参考演奏ではありません。音楽的には素晴らしいと思います。違う方が参考演奏をされているものもあるようですが、うちではこのスズキメソッドとCDを使ってレッスンを進めています。「易しい曲なんて、恥ずかしくて練習できない」という方もいらっしゃいますが、易しい曲ほど、下手なのがばれるのですよ。サクサク進めていきたい、一冊です。皆さんも是非お買い求めください。楽しいと思います。上手く進まなくなりましたら、お近くのレッスンに通ってください。